【無視してはいけない?】マンションの消防設備点検、受けないとどうなる?

愛知県で防災設備の点検、工事を行っております有限会社ヤマモト防災です。

消防設備点検は、万が一の時に作動するか、年に数回確認するもの。
「お知らせ」が数か月おきにポストに入っているものの、無視してしまっているのは、実は危ない兆候でもあります。

今回は、マンションの消防設備点検を受けないとどうなるのか、について解説したいと思います。
長く点検していない、ということならぜひ参考にしてみてください。

■ マンションの消防設備点検とは?


マンションは共同住宅のため、半年に1度の機器点検、年に1回の総合点検が行われます。

・機器点検とは

消火器・非常ベルなどの消防設備機器の期限が切れていないか、傷やへこみがないか、適切な位置にあるかを確認します。
主に共用部にあるものをチェックしますが、ベランダも共用部にあたるため、避難はしごがある角部屋・真ん中の部屋などは、点検業者が立ち入る必要があります。

・総合点検とは

建物内の消防設備に対してしっかりとした点検を行います。
室内の火災感知器も対象なので、各戸に立ち入る必要があります。煙を感知できるか、放水できるかなど、試験的に作動させるのが特徴です。

■ 協力しなくても罰則にはならない


消防設備点検は、多い人だと年に3回のお知らせがポストに入るか、掲示板に張り出されて告知されます。
しかし、多くは平日に行われるため、仕事などで留守にしている方が大半でしょう。
受けないといけないのは分かっているけれど、都合がつかず受けれない、というのが本音かもしれません。

点検の協力は努力義務のため、受けなくても罰を受けることはありません。
自転車に乗る時にヘルメットを付けてください、というのと同じです。
「お知らせ」でも、「受けられないときは、次回にお願いします」という文言で締められているでしょう。
ただし、そのままずるずると受けずにいると、次のような事態が考えられます。

■ 万が一の時は大変なことに


不安をあおるようで申し訳ありませんが、火災が自室で起き、ほかの部屋に被害が及ぶと責任を問われます。
過失による火災は、わずかな注意を払えば防げたかもしれない「重過失」でなければ、罪にはなりません。
ただし、失火でも長らく点検を怠っていた場合は、過失になる可能性が出てくるでしょう。

正常に作動すればまだ御の字ですが、点検を受けずに故障したままであれば、火災に気づくのが遅くなって延焼するかもしれません。
そうなると重過失として求刑されるほか、多大な損害賠償をしなければならないでしょう。
多くの方は火災保険に加入していると思いますが、場合によっては補償対象に入らないこともあります。

■ できれば点検に協力を


マンションの管理上、消防設備の点検は必要なものです。
火災は頻繁に起こるものではなく、たいてい忘れたころに起きます。
もしものときに備える点においては保険と同じなので、できる限り点検に協力していただきたいところ。

点検を受けるということは、自身はもちろん、他の住人を守ることにもつながります。
万一誤って火災を起こしたとしても、その時の自身を守ることにもなるでしょう。

室内に入って欲しくない、という気持ちも分からなくはないですが、将来に備えて点検を受けるようにしてくださいね。

■ 愛知県での消防設備点検・施工は、有限会社ヤマモト防災まで!


有限会社ヤマモト防災は、愛知県内にて消防設備の保守点検、設備工事の設計・施工を承っております。
年間2,000件以上の実績がございますので、点検の際に不良が見つかったときや新設する際など、安心してお任せいただけます。
信頼できる点検業者・消防設備施工業者をお探しでしたら、お気軽にご相談くださいませ。

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■ まとめ


消防設備点検は多いと年に3回、平日に実施されるため、受けるのが難しい面もありますが、できる限り協力するようにしましょう。
万一の時に備えられるほか、周りの方の命を守ることにもつながります。


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